膠原病は良く起こる



膠原病ついて

膠原病(こうげんびょう)とは、あまり聞き慣れない名前だと思いますが、これはあくまでも総称であり、 実際、原因の違いにより、別の名前がついているんです。 そして、その中には、一度は耳にしたことがあるであろう病も含まれています。(後で紹介します。) なので、しっかりと症状や原因、治療法など覚えておいて下さい。 AIDSの欄で説明しましたが、体の免疫機能というのは、体を病原性微生物などの異物から身を守るための システムでした。

しかし、それなら、食物などといった異物を体内にいれているにも関わらず、免疫機能が働かないのは、不思議では ないでしょうか?
もちろん、それが異物として認識されては困るわけです。そこで、体内にはそれを異物として認識しないような仕組みが 備わっているわけです。そのシステムを免疫寛容と言います。
そのシステムが正確性を欠けてしまい、ある特定の食べ物に対して、それを異物と認識してしまい、それを除去しようと 抗体が放出され、それが、体の様々な部位を攻撃してしまい、アレルギー反応が出るのがいわゆる食物アレルギーです。 そして、この膠原病というのは自分の体にある細胞内の核(DNAが存在するところ)を抗原、つまり異物として みなし、それを障害する病気のことを言います。つまり、自己免疫疾患、自分の免疫機能により起こった病気という風に 表現します。 有名なので、関節リウマチがそうです。老齢の人に非常に多い疾患ですが、これは年をとったのが原因ではなく、アレルギー反応 が起こっているのです。(結構誤解しているん人多いのではないですか。)


関節リウマチ

関節リウマチとは、先ほど述べたように、自己免疫疾患であり、リウマチ因子という自己抗体に対して、関節の滑膜に集積した マクロファージという貪食細胞(異物を取り込んで消化する)により、関節に炎症が起きる病気です。 症状としては、関節痛やこわばり、関節の変形が見られます。 血中にリウマチ因子が見られるので、調べれば、すぐ分かりますが、リウマチ因子が陽性になるには時間がかかるため、 血液検査をして、アレルギーの有無を調べます。 そこで、出てくるのが血沈とCRPです。炎症の程度を見る指標になるのですが、これをしたからといって 疾患を特定はできませんが、是非覚えておいてください。

↑血沈(赤血球沈降速度炎症があるとこの沈降速度が遅くなる)


治療法
炎症をおさえるという意味で、ステロイドや、非麻薬性抗炎症薬が有効でしょう。


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