骨粗鬆症について学ぼう



骨粗鬆症について

骨粗鬆症は、カルシウムの代謝異常で生じる病であり、骨吸収が促進された(つまり、骨の分解が促進される) 結果、骨密度が下がり、骨がもろくなった状態を言います。
様々な要因により、血中カルシウム濃度が下がると、それを補おうとして、骨からカルシウムを持ってこようと、 骨の分解が促進され、血中のカルシウム濃度を一定に保とうとします。
血中カルシウム濃度の低下はビタミンD3の活性をひきおこし、カルシウム結合蛋白の合成が促進されます。 この結合体は、血中に入り、カルシウム濃度の低下を補います。
更に、カルシウムの低下は破骨細胞の活性をひきおこすため、骨粗鬆症という病態になります。 この骨粗鬆症はT型とU型に分類でき、T型は女性の閉経後に起こる骨粗鬆症で、閉経後破骨細胞の抑制に働いていた女性ホルモン(エストロゲン) の低下より、破骨細胞の抑制がきかなくなり、骨吸収が促進されます。
T型で特徴的なのは血中カルシウムが正常値を示すということです。
U型は、老人性であり腎機能の低下(腎臓でビタミンの活性が起こる)より活性型ビタミンD3の産生低下がカルシウムの血中への吸収を妨げる ため、骨破壊が進みます。 お年寄りが寝たきりの原因になるのがこの骨粗鬆症などによって骨がもろくなった状態に、転倒といった事故が重なってしまうことで、 起こることが多いようです。


症状は

骨密度が減少するのだから、当然骨がもろくなります。
骨がもろいということは、普通の人なら、単なる打ち身ですむ怪我が骨折など程度の重いものとなります。 そして、年をとると、骨が自分の体重を支えきれず、歩行困難にまでなることだってあります。


治療法

単純なカルシウム投与も必要ですが、 T型の場合、女性ホルモンが低下しているので、それの投与も可能ですが、乳がんの誘発などの可能性も捨て切れません。 U型だと、活性型ビタミンD3の低下が主な原因なので、それの投与が重要です。 しかし、いずれも対処療法で、根本的な治療ではないので、確実とはいえません。まあ、ベースはカルシウム剤の投与ですが、 カルシウムの取りすぎは結石などの原因にもなるので、注意が必要です。 男性に圧倒的に多い尿路結石においては、尿管から石をゴリゴリと外科的な治療がありますが、聞くだけで、股間が痛くなります。
漢方薬に猪苓湯というのがあるのですが、これがこの尿路結石には非常に効果を発揮します。小便と一緒に石もバイバイって感じ〜〜



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